先日しいたけの胞子を採取しました。それを顕微鏡でのぞくとこんな感じです。
写真に移っている米粒のようなものが胞子です。
この胞子1粒1粒から菌糸が伸びていきます。
そして10日後、菌糸が伸びた状態がこちら。
黄色い○に囲まれている白い点、これが胞子が菌糸を伸ばしたものです。
これを採って顕微鏡でのぞくとこんな感じです。
菌糸がびっしりと伸びています。
先ほどの胞子1粒が菌糸を伸ばし、枝分かれしながらこのような状態になります。
このように胞子が菌糸を伸ばしていき、相性のいい別の菌糸と出会うと交配を行います。
交配を行ったあとの菌糸はこちら。
一見するとさっきのものと何が違うのかわかりませんよね。
ですが、特徴があるんです。
黄色い○で囲んだ、菌糸に付いている小さいこぶ状のもの、これをクランプと呼び、これがあるのが交配後の菌糸の特徴です。ただし、交配後の菌糸でもクランプの無いものもあります。クランプが無いからといって交配前の菌糸とは限らないんです。
菌の世界は奥が深いですね。
ちなみに、下の写真は実験中にバクテリアが入ってしまったものです。
白く濁った部分がバクテリアです。
これを顕微鏡で見るとこんな感じです。
ヒョロッと細長いものも丸い点状のものもどちらもバクテリアです。
細長いものが縦になっているため丸く見えているんだと思われます。