みどり豊かな地・魚沼で育つ魚沼きのこ ~ お歳暮・お中元・ご贈答にもぜひどうぞ

きのこの科学

【ハルシメジ】

 ハルシメジ(シメジモドキ)Entloma clypeatumは春バラ科の植物の樹下に発生するイッポンシメジ属のきのこです。実際には様々なタイプが見られ、それらの総称として、現在の学名が仮置きされている状態で、今後学名が変更される可能性が大です。

 見た目が毒きのこであるクサウラベニタケに似ているため、はじめて食べた時は恐る恐るでしたが、とても美味しいきのこだということがわかりました。  

 【海岸松林に発生するショウロ】

 ショウロ(Rhizopogon rubescensは、海岸の松林などに発生します。新潟県では春4~5月頃、また秋の10月頃にも発生します。独特のシャリシャリとした食感や爽やかな香りがあり、お吸い物に用いると非常に美味です。しかし、近年では発生量が非常に少なく、「幻の」などの形容詞がつけられることがあります。そのため、一般の人は目にする機会も少なく、高級品と化している感があります。一部高級料亭で使われていることを聞いたことがあります。

 以前、マツタケの研究で有名な小川先生を新潟の海岸クロマツ林に案内したことがあります。その際、小川先生がクロマツの形状(どんな形状か忘れました)を見て、ショウロの存在を的中されたのにはビックリでした。

【珍しいきのこアカダマタケ】

 新潟県森林研究所に珍しいきのこが持ち込まれました。それがアカダマタケです。主な図鑑を見ると、広葉樹林の地中に発生すると記載されていますが、この個体はドイツトウヒが寄主ではないかとのこと。発生は比較的希で、京都府のレッドデータブック に載っています。今回、除草のために草を引き抜いた時に偶然発見されたそうです。と同時に発見者が研究心旺盛な方であったことも幸いであったと思います。香りに特徴があり、写真を提供していただきました新潟県森林研究所の松本さんによれば、フルーティなテルペン臭があったそうです。

アカダマタケ

アカダマタケMelanogaster intermedius(提供 新潟県森林研究所)

私の手持ちの図鑑に載っているものよりもずーっときれいな写真だと思いました。

【スギヒラタケの摂食を控えてください】

 ご存じのとおり、スギヒラタケの摂取と急性脳症の関係について、関係機関で調査研究が行われてきましたが、先頃スギヒラタケの成分が急性脳症発生の原因となる可能性を示唆する成果が得られたとのことです。詳細については論文の発表後に公表される模様です。情報元---こちら

 

【毒きのこに注意!】

 きのこの胞子は顕微鏡で観察できます。まん丸い胞子、米粒のような胞子、角張った胞子、細長い胞子、いぼいぼの胞子、二重に見える胞子・・・などいろんなものがあるようです。秋になるときのこ狩りを楽しむ方もおられるかもしれませんが、野生きのこの中には、カエンタケ、アケボノドクルツタケ、ドクササコなどの毒性の強いきのこもあります。ドクササコは新潟県で発生が多いようで、ナラタケなどと間違えて誤食してしまうことがあるようです。誤食した場合、早くて6時間あまり、遅いと1週間程度の潜伏期間をへて症状が現れることになります。症状は、手足の先端が赤く腫れ上がり、焼け火箸を押しつけられたような痛みが1ヶ月以上続くという激烈なものです。

 

          ドクササコ

      恐ろしい毒きのこ ドクササコ

【カエンタケに気をつけて!】 

 毒きのこと呼ばれるものは数多くありますが、その中でも特に猛毒なのがカエンタケ(Podostoloma cornu-damae)。下に載せた鮮や赤色をしているきのこがカエンタケです。皮膚びらん性が強いので、直にさわらないでください。くれぐれもお願いします。

カエンタケ

           そのカエンタケです

 【ナラ枯れ木にナメコが大量発生の怪】

 ナラ枯れは、コナラやミズナラなどにカシノナガキクイムシが穿孔し、その際持ち込まれたアンブロシア菌の1種であるラファエレア・クエルキボーラ(Raffaelea quercivora:通称ナラ菌)が病原体となって起こる萎凋病で、全国で猛威をふるっています。大径の高齢木が被害を受けやすく、ミズナラは比較的枯死に至る割合が高いようです。

 ミズナラは、ナメコが多く発生するブナ帯などでも多く見られますが、通常ミズナラからのナメコ発生はあまり無かったように思えます。ところが近年、本被害で立ち枯れしたミズナラからのナメコの大量発生が各地で報告されています。このような被害を前にいささか不謹慎かもしれませんが、ナメコ採りマニアの必需品に脚立が加わったという ことです。

 自然条件下でのきのこの発生と樹種の特異性については、樹皮が含有する菌糸伸長阻害物質の種類などとの関係が考えられていますが、ナメコ菌に効力のあったバリアーが何らかの形で破られたということなのでしょうか。

 また、同時に枯死木の根元には猛毒であるカエンタケが多く発生しているとのことで、要注意です。カエンタケの毒成分は摂食により脳障害などを起こすばかりか、皮膚刺激性が強く皮膚びらんを起こすため、直接さわらないよう注意することはもちろんのこと、かじって味見するなどの行為は厳禁です。